こんにちは。酷暑が続いた夏は間もなく終わりに近づき、季節の梨やぶどうを見かけるようになりました。
みなさまはいかがお過ごしでしょうか?私共は、日中の暑さが少し和らぎ、工場や現場での作業のし易さにホッとしているところです。
さて、今回は現場しごとの一例をご紹介したいと思います。
建具や造り付け木工製品は、工場で製作したあと現場に搬入して終わり。…というわけでありません。現場ごとに作業工程が異なります。
●ドア納品の場合、まず蝶番でドア建具を木枠に固定します。ドアノブ位置を確認しドリルで穴を開け、鍵の形状に合わせてシリンダー・フロント加工をします。墨付けにてドア木枠にもそれと対になる鍵受け側のストライク施工をします。
●引き戸納品の場合、レールを床に設置し、引き戸がスムーズに走るか、縦框の合わさりが天地にかけて真っすぐかを確認しながらカンナなどで建具を調節していきます。建具は、各々の木枠開口部に綺麗に納めるのが基本となりますので、細かい調整が必要となります。
●造り付け家具・什器納品の場合、壁面の腰板や巾木等の凹凸に合わせて木製品を加工します。造り付けは固定する製品ですので、隙間なく取り付けることが重要です。
いずれも製作に入る前、現場での寸法取りがその後に大きく影響してくるため、慎重に計測しておくことが大切です。
また、製作品の搬入や現場作業では、天気に左右されたり、足場が悪かったりと、それに伴う予測できないことが起こったりもします。周囲の状況には常に細心の注意を払わなければなりません。
なかなかご紹介することの無かった現場しごとの風景ですが、このお仕事をさせて頂いてますと「建具って何ですか?」と聞かれることがあります。これからは”建具/tategu”をより多くの方に知っていただけるよう、様々な角度からみなさまのお役に立つ楽しい情報も発信していけたらと思っています。
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