2022年をふり返って

 

 みなさまこんにちは。師走の12月、いかがお過ごしでしょうか?

 師走は大そうじに年末年始の準備…。あれもこれもやらなきゃと、めまぐるしく日々が過ぎていきますよね。そんなときは一度、深~く深~く深呼吸をしてみてはいかがでしょうか?焦る気持ちが少しだけでも整うかもしれません^^知人のアドバイスをちゃっかり投稿してみました。

 

 さて話は変わりまして、みなさまの2022年はどんな年でしたでしょうか?私共は、小さな家具の出店販売という新たな取り組みが思い出深いです。そして、山や森についても考える一年でした。以前のブログにも書きましたが、良質な木材を仕入れられるのは、おおもとをたどれば森を健やかに保全している方が居てくださるからだと思います。もう少し広い視野で見てみると、水や空気など自然が本来のかたちで循環していればこそなのではないでしょうか。

 

 具体的な活動として今年は、徳島県上勝町の『ゼロ・ウェイストセンターWHY』へ視察に訪れました。こちらは日本で初めて本格的なゴミ分別に取り組んだ団体と、その町になります。そもそもなぜ訪れたかというと、山や森の保全を調べていくうちに、全国にはいくつもの広大なゴミの埋め立て最終処分場があることを知りました。山とゴミとは、一見かけ離れているように思えるものの、実は遠い存在ではないことに気づかされたのです。こちらの施設で実際に見聞きし体験することで、何か学ぶべき本質があるのではないかと訪問させていただきました。

 

 ゼロ・ウェイストセンターWHYでは、宿泊しながらゴミ分別を体験できるというユニークなコンセプト。スタッフさんによる施設の見学や解説もありました。お話を伺うと、こちらの建築材のほとんどは、町民の方から回収した廃材なのだそうです。そして、上勝町にはなんと!ゴミ収集車が走っていません!しかも45分別!町民の方個人がこの施設にゴミを持ち運び、外出が困難なお宅には訪問して回収(運搬支援)するそうです。ひとつのゴミがどこへ行き何にリサイクルされるのかも可視化されています。こうして町ぐるみで取り組むには、考え方の違う住民ひとりひとりのご理解が必要なのではないかと思いますが、発足された2003年から今日に至るまでどれだけのご苦労があったのだろうと、考えただけでも想像をはるかに超えています。

 

 今まで勝手に”ゴミ”と言っていたのは、”資源”なのかもしれない。普段の生活ではなかなか気づきにくい、山を保全・管理してくださる方々の存在や活動を知った先に、自分にはいったい何が出来るのだろう?と、改めてゴミ問題を自分事と捉え考える貴重な機会になりました。そして、山の恩恵をいただいている一事業者としても学びの多い体験でした。現地のスタッフさんたちはみなさん明るく親切で、どんな質問をしても快く答えてくださいます。この時は慌ただしい一泊での滞在でしたが、とても快適で充実した時間を過ごせました。いずれまたアウトドアやレジャーなど、上勝町の美しい大自然をもゆっくり味わいに行きたいです。 ▶写真をタップしていただくとちょっとした解説があります^^是非ご覧ください。

 

 最後になりますが、今年も残りあとわずかとなりました。どうかくれぐれもお身体にお気をつけて、良い年をお迎えください🌸

 

 

 《ご紹介》

 

上勝町ゼロ・ウェイストセンターWHY

  徳島県上勝町、ゴミ分別体験型宿泊施設。▶Instagram:@why.kamikatsu

 

RISE&WIN BREWING CO.

  ゼロ・ウェイスト地ビール製造・販売と、グッズ販売のお店。テイクアウトのお食事もできます。