オフィステーブルを納品しました。

 

 こんにちは。桜の季節いかがお過ごしでしょうか?春分が過ぎると花々は次々と開花し、気持ちも新たに、昼と夜が同じ長さになる頃ですね。

 そんな穏やかに晴れた日和のつい先日、茨城県筑波山麓つくば市北条(ほうじょう)を訪れました。この北条地区は、昔ながらの店蔵など古い建物が点在する街並みとなっています。そのなかでも『矢中の杜』は、実業家矢中龍次郎氏によって建てられたもので、近年の保存活動が始まるまでの40年間は、ほぼ手つかずの状態だったそうです。矢中氏は建材研究家でもあったため、高温多湿の日本の風土に合った造りが建物の随所に施されているのを見学することができます。邸宅内を歩み進めてみると、採光や通気による自然の力、個々の建材が持つ特徴を、惜しみなく活かしているという印象を受けました。長い間手つかずだったとはいえ、建具や家具の保存状態が良好だったのも、矢中氏のこうした実験的な工夫によるものではないかといわれています。

※国指定重要文化財『矢中の杜』邸宅見学公開は、毎週土曜日のみとなります。

 

 さて今回は、オフィステーブル納品の様子をご紹介したいと思います。

 ご依頼いただいた主な内容は、出来るだけ配線コードを隠したいとのご要望でした。オフィスとなれば様々な用途の配線が気になるところです。写真のように、天板下にはやや大きめのボックスを設けた造りとなります。ボックス上には、ホコリを防ぎつつコードを通すスリット蓋を製作しました。これにより、配線コードが床上を這うことがなくなるため、比較的床のお掃除もしやすいのではないかと思います。

 お選びいただいた色柄は、明るいグレー色のとても落ち着いた雰囲気で、インテリアの壁や床との相性も良いですね。表面は、汚れや衝撃に強いメラミン材を採用しています。