リビング収納家具とテレビボード

 

 写真上は、水戸市制100周年に創建された”水戸芸術館”と、昨年その向かいに新たに開館した”水戸市民会館”です。

 いずれも有名建築家さんの設計によるこちらの建物は、水戸のシンボルでもあり訪れるみなさんの憩いの場となっています。文化・芸術発信の場として、ご家族さま連れの遊び場として、またお仕事の合間の休憩場所等としても広く利用されています。かつてはこの水戸芸術館野外広場にて毎年成人式が開催されていました。そんな私たちに馴染みのある風景から、昨年より水戸のまち『MitoriO』への変革に際しまして、この新しいエリアがより身近な存在となるよう、各施設を積極的に利用させていただき、まだご存知ない方々には自らの経験や空間から感じた内容も交えご紹介していきたいと思います。

 

 さて、今回はリビング収納家具施工のようすをお届けいたします。

 ご依頼内容は、リビング東側壁に造り付け収納家具を取り付けるという設計計画です。施工範囲はおよそ横幅4200㎜×高さ2400㎜の広さ。写真をご覧いただくと分かるように、柱や梁の構造を考慮した上でのオーダーメイド家具となります。

 今回、置型テレビを壁付けに変更し、造り付け収納家具の中央にテレビを配置されたいとのことでしたので、伸縮調節と左右首振り可能な壁付け専用テレビアームを事前にご用意いただきました。取り付ける際の固定強度を上げるため、テレビボード裏面には見えないところに木板の厚みを持たせた造りとなっています。

 また、キッチンカウンター下には四角い点検口が二カ所あり、それらを見えないように隠したいとのご要望でした。そこは、収納家具との面高を合わせ、下段右の収納扉を外せばその隣のボードを横にスライドさせることで、点検時に簡単に取り外せる仕様にしました。

 全体グレー色の扉表面材は、石目調のイビボードをお選びいただいており、表面強度に優れたやや凹凸のある化粧板となります。横からさす光によってマットな陰影が映し出され、落ち着きある御影石調の表情がインテリア空間に趣を与えます。

 その他、エアコン下にはホワイト色の棚を施工しました。

 

 

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